ALNICO
5 Rod Magnet / South Top
(0.190
inch)
AWG
42 Heavy Formvar Wire
(Made
In U.S.A)
No
Solder Plating AWG22 Cloth Wire
(Made
In U.S.A)
Potting
: Lacquer + Carbon Powder Blend Wax
Neck Pickups About
5.6㏀
Middle Pickups About 5.6㏀
Bridge Pickups About 6.9㏀
JUNTONE PICKUPSでは現在までに多くのヴィンテージピックアップの断線修理を承ってきました。
特に貴重で高額な50年代〜60年代のピックアップに関してはオリジナルコイルを切断、剥離し新しいワイヤーで巻き直すのではなく、巻き終わりからゆっくりと慎重にコイルを解き、断線箇所を追及しオリジナルコイルを復旧させる事に尽力してきました。コイルを巻きつけるパターンやトータルのターン数、Lacquerやビーズワックスはコイルのどこまで染み込んでいるか、ワイヤーがボビンを往復するターン数、レイヤー毎のばらつきなど当時の製作環境やオペレーターの傾向を僅かでも読み解き蓄積してきました。
リペア作業から得られるデータは非常に興味深く貴重なノウハウとなっています。
本機種におきましては現在までに得られた1960年〜1964年のS.T Pickupsの特徴を反映させその特徴的な、ファットでありながら金属的な鋭さをもったトーンを再現しています。
ポールピースにおいては既製品の流用ではなくマグネットメーカーの協力のもと当時とほぼ同じ直径0.190 inchで新たに製作したALNICO 5 Rod Magnetを採用しています。
現代主に流通している0.195 inchのマグネットでは細かな倍音を得る事が難しく60年代後半から採用された0.187 inchのマグネットでは基音以下のローの量感が少なく細く弱々しい音色となるためブラックボビンの再現のおいてはその中間となるサイズのマグネットは必須となる条件でした。
60年代初頭は巻き数の多い個体が目立ち、個体毎のターン数のバラつきも多い時期になりますが本機種におきましてはJUNTONEが現在までに実際にカウントしたなかで特にターン数が多くタイトに巻かれていた61年製ブラックボビンの数値をBridge Pickupへ採用しNeck Pickup、Middle Pickupにおいては現在所有する中でD.C Resistance、Inductance共に非常に低く立体感の素晴らしいサウンドをもった62年製ブラックボビンのスペックを設定しました。
現代多くみられる「スキャッターワウンド」はあえて採用せずボビンのトップとボトムの間隔をハンドガイドの200turn間隔でできる限り均等に量産していく当時と同じ製法にてワウンドしています。
60年代のS.T、M.M、D.S、M.Gにおいてはコイルが極端に偏ったり乱雑に巻かれた個体は少なく、当時の熟練したオペレーター達の丁寧な作業を模倣しました。
本機種は巻き上げたコイルにラッカーを刷毛塗りし軽く固めた後Carbon Powder (炭素粉末)を粘度の高いビーズワックスに練り込み僅かに導電性をもたせたワックスでポッティングを行いコイルをコーティングしています。
当時のTelecaster Bridge Pickupsのラップストリング(凧糸)シールド処理の為に採用されたであろうCarbon Powder Blend Waxにより音色、外観共にOriginal Black Bobbinに近づけています。
オリジナルのシェイプをトレースし厚みも揃えたヴァルカナイズドファイバーにはこの時期特有の手作業による粗いエッジカットも再現しています。
※コイルやポールピースの黒い部分はCarbon Powderの付着によるものです
外観は個体ごとに異なり、経年により剝がれてくる場合もございます